デジタルとアナログ

Windows95の発売を実体験している世代って，きっとデジタル世代とアナログ世代の過渡期に位置しているのでしょう。
ちょうど携帯電話の普及前後ともシンクロしているのも。文化の転換期に存在しているような。

手書きの文字，というのは非常に大切に感じていて，可能な限り手紙は自筆で書くようにしていて，仕事の手紙でも署名だけは自筆にするように，と。
手書きの文字の綺麗な人はその部分も魅力的に感じますし，自分自身，中高生の頃は練習しまくったっけ。
とはいえ，今でも決して世間で言われるような「綺麗な字」だとは思えませんが(^^;
それでもやっぱり「文字を書く」というのは自分にとって特別なもので，今もメモは万年筆でとるようになっていたり，メールアドレスを知っている人でも本当に伝えたいことがあるときは手紙にしたり。

こういうことをする人も20年後にはほとんどいないのかもしれません。

不思議なもので，画面で見る文字は気にならないからメールはメールで好きです。
しかし，それがプリントアウトされたものは何も感情が伝わってこないから，冷たく，哀しいものに感じてしまいます。
署名だけでも手書きの部分があれば，それだけで「人」が伝わってくるのに。

インクで描かれていく自分の字を見て，感情/考えを整理したり。
届く手紙の字体が，署名だけだったとしても，殴り書きのような時もあれば繊細な美しさを感じさせられる時もあったり。その時の精神的な響きが伝わってくる気がします。


そういうのがなくなったら，寂しいなぁ。私は。
こうして時代遅れになっていくのでしょう(苦笑)