「検証 経済迷走」読了
2001年10月28日今日も午前中から仕事の為に飛び回る。
横浜から,千葉の端まで転々と。
やたら移動時間が長いので,読書を進行。
というわけで,
「検証 経済迷走」
(西野智彦/著,岩波書店)
を結局,一日で読了。
長銀の国有化の年である1998年の深層を掘り下げたこの本。
長銀の元役員たちの暴露本などは馬鹿馬鹿しくて読む気にもならなかったけど,
「今までのどの本よりも長銀問題に関しては真実が書かれている」
「君も長銀出身者の一人として,真実の「一面」(色々な真実があるのは承知の上)を理解しておく責任があるだろう」
との長銀出身の経営幹部の言葉に同意。
現場で激動の中で体験していた問題の政治側の事情など,初めて知ることも多々あり,読み進めるうちに自分の中の「長銀問題」が整理されていく感覚。
きっと本だけでなく,ようやく自分自身のなかでどれだけあの事象が稀な体験だったのかということを認識できるようになってきた,ということもある。
渦中で毎日を過ごすと次第に感覚は麻痺するもの。
それでも頭から消えることはないであろう体験,
タクシーで行き先を告げる度に偉そうな意見を言われ,「またか」と思わされる日々。
「あなたいい大学出てるでしょうに,かわいそうねぇ」
と同情を演じる小口客の口元に浮かんでいた含み笑い。
「銀行を叩いていれば誰からも批判されない」
というマスコミの体質,ひいては国民の無知。
そして何よりも,破綻に至るに及んでも過去の組織の栄光にしがみつく一部の部長の面々。
私にとって長銀は,
尊敬し,好きな人も一番多く,
嫌悪し,軽蔑する人も一番多い。
「一日も早く個人として,無知な奴らに文句や,組織に頼った自慢話など言わせない実力を」
3年前に強固となった,この決意。
それもまた,自分の大きな原動力。
横浜から,千葉の端まで転々と。
やたら移動時間が長いので,読書を進行。
というわけで,
「検証 経済迷走」
(西野智彦/著,岩波書店)
を結局,一日で読了。
長銀の国有化の年である1998年の深層を掘り下げたこの本。
長銀の元役員たちの暴露本などは馬鹿馬鹿しくて読む気にもならなかったけど,
「今までのどの本よりも長銀問題に関しては真実が書かれている」
「君も長銀出身者の一人として,真実の「一面」(色々な真実があるのは承知の上)を理解しておく責任があるだろう」
との長銀出身の経営幹部の言葉に同意。
現場で激動の中で体験していた問題の政治側の事情など,初めて知ることも多々あり,読み進めるうちに自分の中の「長銀問題」が整理されていく感覚。
きっと本だけでなく,ようやく自分自身のなかでどれだけあの事象が稀な体験だったのかということを認識できるようになってきた,ということもある。
渦中で毎日を過ごすと次第に感覚は麻痺するもの。
それでも頭から消えることはないであろう体験,
タクシーで行き先を告げる度に偉そうな意見を言われ,「またか」と思わされる日々。
「あなたいい大学出てるでしょうに,かわいそうねぇ」
と同情を演じる小口客の口元に浮かんでいた含み笑い。
「銀行を叩いていれば誰からも批判されない」
というマスコミの体質,ひいては国民の無知。
そして何よりも,破綻に至るに及んでも過去の組織の栄光にしがみつく一部の部長の面々。
私にとって長銀は,
尊敬し,好きな人も一番多く,
嫌悪し,軽蔑する人も一番多い。
「一日も早く個人として,無知な奴らに文句や,組織に頼った自慢話など言わせない実力を」
3年前に強固となった,この決意。
それもまた,自分の大きな原動力。
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