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2001年11月12日
また飛行機墜落か。
テロ,とは関係ないらしい。
でも,その命の価値に違いはない。
全ての,時間を奪われた人たちの無念の重さは。


キリスト教でも,
仏教でも,
イスラム教でも,
新興宗教でも,
悪魔に魂を売ってもいいから。

6年前。
そう,願ったっけ。
それでも何も奇跡なんて起きなかったから,
何も頼らない。

頭では間違いと分かっていること。
「長生きしている」
それだけの理由で,老人は好きになれない。
与えられてきた時間,
その貴重さを認識していない人間,
与えられた時間を無駄にしている人間,
きっと,勝手に自分がそう考えているだけ。
それでも,許せない。

長生きすればするほど,
責任を十分に果せていない自分に対する怒り。
自分よりもこの世界にとって重要と考えていた存在が奪われ,
その卑小さを嫌悪する自分自身に与えられている,
全ての瞬間,
時間。

食事をする時間も寝る時間もいらないから,
ただ
「無駄にしていない」
そう思える瞬間を。

それは与えられるものではなく,
自分の力で作り出すべきもの。

その為の時間は自分に与えられているのだから。


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