乾燥した報道

2004年3月10日
養鶏会社社長の自殺。
どんなに愚かな人間だろうと,
命を粗末にしやがったことが最も許されないこと。

カネボウの本体も含めたリストラ。
資本主義の原則から言えば当然のこと。
三井住友銀行は何故,
花王への売却を強制しなかったのでしょう。
事実上の銀行管理会社でしたし,
債権者利益を考えれば明らかの筈だったのに。
銀行は花王案に賛成していたのに,
経営陣に土壇場で覆されたという報道もありましたが,
もし本当だとすれば担当者は最悪の手落ちですし,
そこまであの組織も無能ではないでしょう。
花王のメインバンクはどうやら,
みずほコーポレート。
債権カットの痛手とメインバンク落ちの痛手,
前者の方がマシだと判断したのかもしれません。
いずれにせよ経営者にとっては,
政府に裏切られた気分でしょうね。

養鶏業者もカネボウも,
共に目前にぶら下げられた(ように感じたに違いない),
安易な危機逃れに泳いだ末,
最悪の結末を招いた代償とも言えるのでしょう。
その判断へ至った過程が本当は重要な筈。

報道は相変わらず,
他社の失敗を喜ぶこの国の大衆の気質を反映した,
気分の悪いものばかり。

問題の根源や本質を掘り下げる姿勢はなし。

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