入院

2004年8月24日
朝も辛そうに出勤していった彼女,
昼過ぎに携帯にメールが。
「気分が悪くなり早退して病院へ行くことにした」とのこと。
普通なら彼女が早退することはありえないので,
上司に相談して早めに帰らせてもらうことに。
最寄り駅に着いたところで再度メール。
「入院することになったので着替え等を持ってきてほしい」
・・・一瞬,思考停止。

ともかく気を取り直して急いで家へ帰り,
その間にメールで必要なものを確認。
家について依頼のあったものを揃えて,
急いで車に積み込んで病院へ。
面会時間は20時までで,
到着したのは19時半。
早帰りを後押ししてくれた上司・同僚には感謝感謝。

時間も限られていたので状況を説明してもらって,
明日以降どうするか少し相談。
元気そうに見えましたが,
少し無理をしている雰囲気。
生まれて初めての入院ですから緊張しているのでしょう。

時間切れで面会時間終了。
明日も来ると約束して帰って,
まずは彼女のご両親へ説明の電話。
言葉を選びつつ不安にならないようにと思いましたが,
私自身が状況を完全に理解していないのですから,
それも不可能なこと。
入院先から車で20分程度のところに彼女の弟が下宿しているので,
そちらにも連絡して見舞いに行ってもらえるように依頼。

ようやく一段落したところで,
混乱の中で「時間があったら連絡してくれ」と留守電に残していた,
高校時代の親友で愛知に済むNから丁度よいタイミングでTEL。
別に医者でもありませんから何を期待していたわけでもないのですが,
彼相手に説明していて気がついたら涙がこぼれてました。
妻と私両方と親しくて,
私が完全に素を出せる友人。
混乱しきっているのに自分の立場上それは出さずに,
冷静に報告や依頼をしなければならない,
そんな無理な状態にある心のバランスを維持する為に,
彼と話す必要があった,
そんな気がします。

Webで情報収集を進めているうちに,
気付けば28時過ぎ。

前職であれだけ激務を続けてきた自分はのうのうと暮らしていて,
ほんの一ヶ月前まで元気に過ごしていた彼女が,
一生気にしなければならない病気に悩まされることになる。
悔しい,という表現が正しいのか分かりませんが,
理由の分からない後悔の念と無力感。

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