ニッポン放送による,フジテレビへの新株予約権発行の報道。
正直,驚きました。
よくニッポン放送の顧問弁護士やFAはゴーサインを出したなぁ,と。
「株主平等の原則」は市場において最優先とされている筈。

既存株主の財産権侵害は間違いないでしょうし,
新株発行に関する過去の判例に寄れば,
『特定の株主の持株比率を低下させ,
 現経営者の支配権を維持することを主要な目的と
 する場合は、著しく不公正な方法による新株の
 発行に当たる。』
『新株の発行の主要な目的が支配権維持にあるとは
 言えないとしても、その新株の発行により特定の
 株主の持株比率が著しく低下されることを認識し
 つつ、新株の発行がなされた場合は、その新株の
 発行を正当化させるだけの合理的理由がない限り、
 著しく不公正な方法による新株の発行に当たる。』

とされているようです。
法律面でどのようなブレークスルーがあって今回の決定をしたのか,
明日以降の展開を楽しみにしてみます。
いずれにせよ,
相対的に少数の株主となるフジテレビ側に一方的に便宜を図り,
40%超の株主であるライブドアを軽視した今回の取締役会決議,
日本の資本市場の信頼が問われる気がします。個人的には。

昼食後に生命保険のおばさんが配っていた広告の裏に,
新聞各社の社説のコピーがありました。
その中の産経新聞は中学生の作文のような文章で,
ライブドア批判。
いい大人が恥ずかしくないかな,と言うくらいに脈絡もなく,
ただ感情的に嫌悪感丸出しの文章で,
それを恥と思わずに社説に載せているのは非常に面白い。
周囲の同僚と爆笑していましたので私一人の感覚ではなく,
一般的な感覚として笑える筈です。機会があればどうぞ。
もしライブドアがニッポン放送株を取得した後,
産経新聞にも興味を示して主要株主になったり役員に名を連ねる,
なんて事態になった時,
この記者はどんな文章を書くのでしょう。
サラリーマン感覚のジャーナリストに埃ほどの価値もありませんし,
そんなジャーナリストが揃ったメディアも同様なんですけど。

この国のマスコミは最低レベルと再認識した,
そんな一日,かな。

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