朝食をホテルで食べて,
チェックアウトは正午と言うことを確認して,
その前にMSM観光をすることに。

歩いて2kmの道,
小雨が降っていたので車で向かうことに。
時間は8時過ぎ,
駐車場はまだ10台未満。

MSM島内は掃除のおじさんや散歩する地元の人くらいで,
店も一軒も開店していない静かな時間。
かすかな朝もやのお陰もあって,
雰囲気はまさに「神秘の城」という感じ。
宮崎駿の世界,そのものです。

丁度満潮になる時間帯だったのでその変化に見入ったりしつつ,
人の少ない島内を散策するうちにすぐに1時間ほど。
島と本土を結ぶ道にふと目をやると,
何台ものバスや自動車の列が押し寄せ始めていました。
9時半過ぎ,
店も開き修道院も見学時間となる時間,
そしてパリからのツアーが到着する時間,
ということです。

その後はただの「観光地」に様変わりしてしまい,
えもいわれぬ雰囲気だった静かで狭い道は,
誰が表現したのか「江ノ島」状態。

それでも,
驚きと大満足を与えてくれる場所として,
誰にでも薦められる観光地。
友人などの関係ない「観光地」でここまで満足したのは,
ここが初めてだと思いますから。

予定通り11時過ぎにホテルに戻り荷物をまとめ,
正午前にチェックアウトして次の目的地へ出発。

ドーヴィル、オンフルールを経由して,
宿泊はVillequierという田舎の村のシャトーホテル。

ドーヴィルは,,,まさにリゾートで車の多さに辟易し,
降りることなく通過。
どうせ高いブティックが並ぶだけだろうし。。。
オンフルールでは,,,悲劇が待ってました。
ここも有名なリゾートなので人がいっぱい,
しかもナビによって大通りとは違う方向から街に入ってしまった為,
いきなり小道の連続に入り込み,
古い町並みの細い道を延々と観光客を避けながら,
ゆっくりゆっくりと。
当然,他の車も多いので渋滞状態だったのが救い,かな?
とはいえそんな中での十字路などは怖い怖い。
なんとかトラブル無く脱出できたのは,
今考えても幸運でしかありません。
そんなわけで脱出できた時点で疲れきっていて,
ともかく宿泊地まで行ってしまうことに。

さて。車を走らせ田舎村のVillequierへ。
こんな機会でもなければ絶対に訪れることの無い,
何も観光名所の無い田舎の村。
シャトーの場所がどうもわからないのでおじさんに聞くと,
「あれのことかな〜,でも違うかもな〜,
ここが俺の家だからインターネットで確かめてくるよ!」
などと言い出すくらいに親切そのもの。
出かけようとしていた雰囲気なのに。
(当然,「そこまでは結構です」と言いましたよ)

教えられた方向へ向かってみると発見。
どうやらホテルとしては認識されていなくて,
昔の領主の邸宅が今は村の公民館というかパーティー会場というか,
そういう共有のものとして整備されているようです。

残念ながら宿泊部屋は本館ではなく,
本館に隣接する建物。領主の家来の宿泊場所だったのかも。
部屋は決して広くも豪華でもありませんが,
日本でいう3階の窓からの眺めは,
セーヌ川を望む素晴らしいもの。

さて。問題点が一つ。
このホテル,というか公民館というか,
夕飯を食べるレストラン設備が無いんです。
(朝食はでますしパーティーなどの時は対応しているらしい)
部屋で荷物を置いて少し疲れを取ったところで,
近くのレストランを探しに行くことに。
ナビに登録されているレストランを頼りに近くの町へ向かい,
しばし彷徨うものの。。。フランスも当然イースター休暇中。
観光名所でもない限りは営業している筈ありません。
さぁどうしたものか?夕飯抜きか??
などと不安になりつつ車を走らせていると,
赤い看板が飛び込んできました。
見覚えのある「M」マーク。
フランス語を勉強中の妻が,
「イースター休暇中も営業って書いてある!」

さてさて。結局二つ隣の町まで10kmほど車を走らせて到着。
休暇中も営業するマックは地元の人達にとっても貴重なのか大盛況。
オーダーの受け方もサービスも早く施設も綺麗,
グルメの国で受け容れられるために力を入れているのかな,
とも思えるくらい笑顔も自然。
なにはともあれ夕飯にありつけました。
マックにこんなに感謝したのは本当に久し振り(笑)

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索