朝早くおきて朝食を取り,
ホテルから徒歩3分の駅で電車に乗って40分。
ちなみに妻はもうフランス語で必要な切符の購入をスラスラと。
すごいですね。感心。

シャンゼリゼ通りの端の凱旋門の駅で下車し,
更にシャンゼリゼ通りとは反対方向に歩くこと5分ほど。
見えてきました。私にとっての今回の目的地,
「プジョー本社」。
当然外部の人間が会社の中に入ることはできないのですが,
1階だけはショールームになっていて,
しかもシャンゼリゼ通りのショールームより小物が揃っているのです。

中に入るとあります,あります。
新しい「207」を筆頭に7シリーズが勢揃いで,
シャンゼリゼ通りの店では触れるのも大変だったのに,
ここには殆どお客さんがいません。
中に入ってインテリアの確認もしたい放題。

小物はというと期待通りに色々と揃っていましたが,
ぐっと無駄遣いをこらえることにして,
もう在庫限りと思われる「206cc」のキーホルダーと,
ネクタイの補充を兼ねてプジョーブランドのネクタイを一本。
ちなみに後で日本での値段を確認したところ,
3分の1の値段でした。ラッキー。

これで私の旅の目的はほぼ達成したので,
あとは妻の望む場所へ。
セール期間中ではありますが高級ブランド品ではなく,
食器類や調理用品を中心に探索。
その途中で私も文房具関連の探し物。

服飾ブランド品だけに限らず,
パリって買い物には本当に便利な街ですね。
こういうのが欲しいんだけど見つからないなぁ,
とブラッセルで感じていたものが当然のように並んでいたり。

買い物を進めつつ異動を続け,
ブックオフとジュンク堂パリ店舗に行き雑誌を購入し,
妻のお目当ての調理用品専門店をチェックしたところで17時過ぎ。
そう,ワールドカップ準決勝,
イングランド-ポルトガル戦が始まりました。
その後21時からはフランス-ブラジル戦。
街中にも次第にユニフォームを着た熱狂的なファンが増えてきました。
安全を優先してホテルへ戻ることにして,
ホテル最寄駅の近くの中華レストランで夕食を取り,
部屋に戻ると19時過ぎ。

イングランド-ポルトガル戦を延長途中から観戦し,
その後はF1アメリカGPの予選を観戦し,
そのまま本日のメインイベント,フランス-ブラジル戦。
試合内容はもっと詳しい記事にお任せしますが,
フランスが勝利した後に本当の盛り上がりは待っていました。
試合終了後5分もしないうちから,
窓の外から聞こえ始めた車のクラクションと歓声。
ここはパリ中心ではありません。
電車で40分,
日本でいうなら幕張や浦安のあたりです。
しかし。
どんどん数とボリュームの上がるクラクションと歓声。
窓の外から見てみると,
どんどん人々が出てきます。
ちなみにホテルの二つ隣は警察署なのですが,
全く気にする様子もなし(苦笑)
子供や女性も多くいたので安全と判断し,
このイベントを確認する為にカメラを持って外へ行くことに。

外へ出てみると,
田舎町のホテルに面した目抜き通りは凄いことになっていました。
ユニフォームを着てフランス国旗を振り回す人の群れ,
同様にユニフォームを着てフランス国旗を掲げ,
クラクションを鳴らしながら信号を無視して走り回る車の群れ,
さながら町中がフランス国旗を掲げる暴走族に占拠されたよう。
違うのは皆が満面の笑顔をたたえているところ。
警官の取り締まりも全くありません。

そして石畳の広場でサッカーを始める子供たちの集団。
石畳の上にもかかわらず凄いスピードで走り回っていて,
フェイントやパス回しも鮮やかなもの。
強豪とも呼ばれる高校で真面目にやっていた自分自身でも,
こりゃかなわなくなるな,と思わされてしまいました。
日本では渋谷や六本木での盛り上がりが報道されていましたが,
文化に根付いているレベルが全く違います。

本当はブラジルの優勝を信じて応援してきたので,
今回の敗退は残念な限り。
とはいえフランス滞在中にフランスがブラジルを負かしたことは,
まさに不幸中の幸い。
おかげで稀有な体験をできました。

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