どうもテンションのあがらない一日。

朝から製造部門の会議に出席し工場の情報を仕入れ,
午後に数時間外部の形式的なミーティングに参加し,
戻ってからは予算へ向けたExcelの様式整備を進行。
特にネガティブな要素はないのですが,
逆にポジティブになるような要素もなし。

気の許せる友人や先輩との飲みがふと懐かしくなることもあり,
それとも単純にここ最近飲みすぎで体力的に辛いだけのような気も。
まずは明日を休肝日にしてみましょう。

ここからは雑感。
自分が製造業で働いているからこそ感じることですが,
企業の経営者の第一の役目は,
現場(特にブルーカラーや最前線の営業)の従業員が,
「組織の一員であることを誇りをもてる」メッセージを打ち出すこと,
そう強く考えるようになっています。
ホワイトカラーのできることなど付け足し程度で,
製造業の根幹は現場の強さなのでしょう。

「企業の成長に夢を感じさせる」メッセージを株主に示したとしても,
「その成長に誇りを感じられる」と従業員が思えなければ,
その成長は一時的な儚いものとなると確信するようになっています。
「業界トップを目指す」
「売上高●兆円を目指す」
「●%の利益成長を継続」
投資家にとって分かりやすいそれらのメッセージですが,
従業員,また顧客にとっての意義が明確でなければ,
それらは経営者の自己満足や投資家対策のその場しのぎ,
それ以上のものではありません。

業界トップになった時,
売上高●兆円を達成した時,
●%の利益成長を継続した時,
従業員にとってどのような意味があるというのか。
また顧客に対しどのような意味があると誇れるのか。

顧客へのサービス向上や製品の質向上の結果,
売上高や利益成長を実現し,
業界トップになるということはあり得るでしょうが,
それであればそれを第一のメッセージとすべきであり,
数値を前面に打ち出しても従業員に「響く」ことはないでしょう。
数値を打ち出すのはCOOの仕事,
ヴィジョンを打ち出すのはCEOの仕事,
それが役割分担であり,
成功しているオーナー企業はそれができている気がします。

ベンチャー企業であれば,
「成長に貢献する」というやりがいや,
「実績に見合った昇進が期待できる」という実利があるでしょうから,
意外と単純に経営者と従業員のヴィジョン共有化が可能だと思います。
私自身も前職の時には,
「このPrivate Equityビジネスを日本で成功させる」
そうした意義を感じていました。

若年層(もう自分はその世代ではないでしょう)の離職が広がる中,
必ずしも金銭報酬で繋ぎ止めることの難しい日本の大企業は,
どう対応することが可能なのか,
そんなことを考えていた途中のメモ代わり,でした。
自分も管理職一歩手前であることを考えると,
まずは経営者ではなくても権限の範囲内で何ができるのか,
真剣に考えないといけませんね。

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