Dolls [ドールズ]

2007年6月4日 映画
残業と週末出勤の続く毎日ですが,
今日は夕飯の後で少し前に購入していた「Dolls」のDVDを妻と鑑賞。
で,その感動が薄れぬうちに記録を,と。

北野武のイメージを完全に変えさせられました。
映画を見終わった後,
また最初から見たくなったくらいに。
ストーリーには賛否が分かれるのでしょうが,
あの雰囲気と映像美を否定できる人はいないでしょう。
昔のフランス映画の哲学と美学に,
ある意味似たスタンスなのかもしれません。
絶対にハリウッドからは生まれることのない種類の映画,
それは間違いないでしょう。

観ているうちに,
救いを求めつつも救いが無いことを分かっている自分を感じる。
そんな,
切なくて,
残酷な映画です。
でも同時に普遍的な,
温かさや,
人の心の美しさ,
そんなものもスクリーンに感じることができる,
もしかすると感じたがっている自分を感じているだけかもしれない,
そんなことまで思わされる映画でした。

いやー,
静かな感動と不思議な感覚の残る映画でした。

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